抄録
密陽市山内面では標高1000mが超える山々が存在する盆地地域であることから,これらの自然環境を利用して,1970年代からリンゴ栽培が始められた.また,著名な観光資源としてのオルムゴルが存在しており,この観光地に訪れる観光客によって,リンゴ農家が旧国道24号線沿いに直売所を出した.さらにリンゴ栽培が盛になった1990年代からリンゴ農家を中心にオルムゴルリンゴ発展協議会が作られ,オルムゴルリンゴ祭りや果樹生産を生かしたリンゴオーナー制度が行われている. 山内面のリンゴ農園の中でも積極的に観光客を取り組む農園はふじ以外にも,夏に訪れる観光客の集客を見込んでつがるやシナノスイートなどを栽培している.