日本地理学会発表要旨集
2014年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 401
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発表要旨
衛星観測データを用いた都市域における地表面熱収支の解析
*平野 勇二郎一ノ瀬 俊明
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抄録
都市気候の予測精度を向上するために、地表面熱収支やその支配要因となる地表面の物理特性を的確に把握する必要がある。これまでの気象モデル等を用いたシミュレーションでは、地表面の物理特性を土地利用データ等を用いて設定することが一般的に行われてきたが、土地利用と地表面被覆の不一致が誤差要因であった。そこで本研究では、衛星リモートセンシングデータを用いて都市域の地表面熱収支の解析を行い、地表面の熱慣性や蒸発効率などの熱収支に関する各種パラメータを取得し、顕熱・潜熱フラックスを算出した。とくに、衛星観測された地表面温度と一次元熱収支・熱伝導モデルを用いて、経験式ではなく物理的な計算により各パラメータを算出した点に本研究の特徴がある。得られたパラメータを地上観測等に基づく文献値等と比較し、計算結果の妥当性を確認した。
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© 2014 公益社団法人 日本地理学会
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