主催: 公益社団法人 日本地理学会
河川の物理環境の変化がアユの産卵環境に及ぼす影響を解明するために、航空写真による琵琶湖岸の河口域の地形変化を把握することにより、河川による土砂供給の違いを間接的に把握するとともに、アユの産卵数との関係を検討した。
その結果、対象河口域の汀線は、消長を繰り返していたことがわかった。また、各河川についての河口域面積の変化量とアユ産卵数の期間平均値との関係をみると、ばらつきが大きいが、、急峻な山地から短距離で琵琶湖へ流れる河川を除くと、単位流域面積あたりの河口域面積の増加量が大きいと産卵数が大きい傾向が見られた。