抄録
これまで経済成長が優先されていた社会において、新たな方向性として登場した持続可能な成長の流れを受け、都市も従来とは異なる方向へと変化し始めた。その中で、様々なアクターの先端技術活用により、都市の持続可能な成長を目指すスマートコミュニティが現れた。そこで本研究では、スマートコミュニティに対する各アクターの関与やその相互関係について、環境に配慮した先端技術、特に次世代自動車の活用に着目して分析することで、スマートコミュニティの形成要因を明らかにすることを目的として調査を行った。研究対象地域としては、次世代自動車を用いた取り組みを行う先進事例である埼玉県さいたま市を選定した。