抄録
学校現場での自然災害理解と防災・減災の取り組みの効果を高めるには,教員志望の学生に対する防災教育が必要である。そこで小専社会に初歩的なフィールドワークを組み込む防災教育を実践した。今日多様なハザードマップが整備されており,発災時には教員・児童生徒がマップを読みながら安全な場所に移動する場面が想定される。本実践では,自然災害を想定した読図を伴う避難行動から,地図情報から得た景観イメージと現実空間との相違を確認させ,また防災に関わる地理内容を深め,さらに教員志望者として防災意識を向上させ避難訓練の「訓練」の必要性を認識させることを目的とした。