日本地理学会発表要旨集
2017年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: P037
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発表要旨
災害リスク情報の効果的な周知方法について
国土交通省ハザードマップポータルサイトの事例
*上芝 卓也大角 光司髙桑 紀之山崎 航山本 洋一
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抄録
平成18年6月に策定された「国土交通省安全・安心のためのソフト対策推進大綱」に,全国の各種ハザードマップを一元的に検索・閲覧可能なポータルサイトを設置することが明記された.これを受け,国土地理院では,国土交通省水管理・国土保全局等と協力して,「国土交通省ハザードマップポータルサイト(以下「本サイト」という.)」<http://disaportal.gsi.go.jp>を平成19年4月から運用している.メインコンテンツとして,様々な災害リスク情報等を重ねて表示できる「重ねるハザードマップ(以下「重ねるHM」という.)」と,全国の各市区町村が作成したハザードマップへのリンク集である「わがまちハザードマップ(以下「わがまちHM」という.)」を公開している.
平成27年度には,本サイトの認知度,活用状況,ニーズ,課題を把握するために,地方公共団体等に対してアンケート等を実施した(本嶋ほか,2016).これらの調査結果を踏まえ,任意の地点の各災害リスクをまとめて調べる機能や,スマートフォンによる閲覧を可能とするなどのサイトのリニューアルを実施し,平成28年6月6日に公開した.一方で,「入手した情報を正しく解釈するのが難しい」,「災害時にとるべき行動と結びつけられない」等の課題が残されていた(本嶋ほか,2016).
そのため,災害リスク情報を国民に広く周知し防災・減災に資するため,本サイトの現状を分析し,再度改良を実施し,平成29年6月6日にサービスを開始したので内容を報告する.
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© 2017 公益社団法人 日本地理学会
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