日本地理学会発表要旨集
2017年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P062
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発表要旨
土地利用変化を指標とする無住化集落の特定方法に関する検討- 愛媛県を事例として
*渡邉 敬逸
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抄録
無住化集落の分布や数を示す確度の高い公的な資料は存在しない。そのため、無住化集落を対象とする研究では、まず無住化集落の特定から始めなければならない。その特定手法においては、複数の特定手段を組合せるマルチアプローチが重要である。そこで、本研究では、これまで検討されていなかった土地利用変化を指標とする無住化集落の特定手法を検討し、無住化集落に関わる研究の推進に貢献することを目的とする。検討の結果、本手法は都市部における適合性は低いものの、山間部については、無人化集落だけではなく土地利用の粗放化と人口の希薄化が進行する地域を捕捉する傾向が強いことが明らかになった。このことから、本研究を通じて検討された無住化集落の特定方法は、山間地に位置する無住化集落を特定する手法の1つとして有用であると結論づけた。
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© 2017 公益社団法人 日本地理学会
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