主催: 公益社団法人 日本地理学会
会議名: 2019年度日本地理学会秋季学術大会
開催日: 2019/09/21 - 2019/09/23
既発表論文をもとに,小千谷市東山地区と旧山古志村を対象とした養鯉池の水源獲得の歴史的経緯,および,長岡市山古志地区M集落を対象とした養鯉池の復旧事業の実施状況と未復旧地の立地特性を報告する.水源獲得は8段階に区分できた.養鯉池が1960年代以降に急速に増加した背景には,新たな用水源の獲得と大規模ため池の造成技術開発があった.2004年の新潟県中越地震からの復旧において,経営規模で養鯉業者を分類した階層すべてに対して,新潟県創設の田直し事業は貢献した.しかし,小規模養鯉業者では未復旧地が多く発生した.また,区画面積が小さい,道路からの距離が離れた,地形勾配が大きい,標高が高い区画で,復旧されない傾向があった.