主催: 公益社団法人 日本地理学会
会議名: 2019年度日本地理学会秋季学術大会
開催日: 2019/09/21 - 2019/09/23
日本の地方都市の中心市街地の衰退化が顕著である。人口減少やストロー現象などがその原因と考えられるが、イギリスと比べ一貫した地域政策の不在が指摘できる。2010年以降、地方都市圏を含めた市街地再生策として「エリアマネイジメント」の導入に期待感が高まっている。
このエリアマネイジメント政策は一定のエリアに対し、清掃、治安維持から街並みや景観保全等の公共的サービス(公共空間)の増大により、疲弊化する中心市街地の活性化を公民連携(エリアマネイジメント組織が中核)からアプローチするものである。本研究の対象都市である地方都市新潟市の中心市街地では以下の3点が課題として挙がっており、この対応策として
エリアマネイジメントの立ち上げなどが進行中である。
① 歴史的街並みや町屋の地域資源を生かした街づくり
② 消費者の回遊性や古町~新潟駅までの都市軸の有効性
③ 空き店舗や空き地の利活用と商店街のテナントミックス
特に本発表では古町地区の実態と政策の乖離状況を報告する予定である。