日本地理学会発表要旨集
2021年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: S305
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発表要旨
東日本大震災の教訓をどう活かすか
~復興の現場からの提言~
*天野 和彦
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抄録

東日本大震災から10年を迎えた。東日本大震災では、最大で約50万人が避難をし、福島県においては東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、現在も県内外に約4万名の避難者(福島県発表)がいる。原発事故と巨大地震という世界史上誰もが経験したことのない複合災害の状況から、今後の生活再建への見通しについて、いまだに希望を持てない被災者も少なくない。また、毎年のように各地で大規模な災害が起こっている。今後予測されている首都直下地震や南海トラフ大地震などへの危機感も高まっている。そうした大規模災害が発生すると、多数の被災者が長期にわたって避難所で生活を送らざるを得なくなる。本報告では10年を経過した福島の復興課題に加え、今後の災害対応における課題について述べたい。

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