日本地理学会発表要旨集
2021年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P020
会議情報

発表要旨
2018年胆振東部地震被災域における岩盤地すべりの断層からの距離のGIS解析
*佐藤 浩宇佐見 星弥石丸 聡中埜 貴元金子 誠
著者情報
キーワード: SAR, 岩盤地すべり, 地震, 胆振
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

中村ほか(2020)は,2018年北海道胆振東部地震(Mj 6.7)の被災域において岩盤地すべりの分布図を明らかにした。この分布図では,本地震による変動・非変動が分類されている。本分布図から岩盤地すべりのポリゴンデータを生成した。地震時SAR干渉画像によれば,この分布域は本地震の隆起域より北西側に当たるので,地殻変動による変位と断層との関係は必ずしも明らかになっていないが,断層からの距離に応じた岩盤地すべりの頻度をGIS解析した。その結果,本地震で変動した岩盤地すべりは,断層の直近(距離600〜800 m)で多発する場合や2 km以上離れた場所で多発する場合がみられた。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top