日本補綴歯科学会誌
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原著論文
シート材の色による成形後マウスガードの厚みの違い
高橋 睦水橋 史小出 馨水橋 亮森田 修己
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2009 年 1 巻 4 号 p. 396-402

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抄録
目的:スポーツ時の顎口腔領域の外傷予防には,マウスガードの装着が有効である.本研究は,吸引成形後のシート各部の厚みについて,色の異なる2種のシートを用いて比較検討した.
方法:マウスガードシートに10 mm四方の格子を印記し,各格子の厚さをメジャリングディバイス®を用いて測定した.マウスガードシートは白色(MG-W)および紫色(MG-P)のものを用いた.作業用模型は上顎有歯顎模型をシリコンラバー複製印象材を用いて印象採得後,硬質石膏を注入して作製し,上顎中切歯切縁で20 mm,上顎第一大臼歯近心頬側咬頭で15 mmになるようトリミングしたものを使用した.加熱条件は,基底面からの垂れ下がり距離が15 mmのもの(条件A),30 mmのもの(条件B),45 mmのもの(条件C)の3条件とした.2色のマウスガードシート各部の厚みの違いをt検定およびWilcoxon符号付順位和検定を用いて分析を行った.
結果:シートの模型圧接部は,すべての部位で厚みが減少した.前歯部および口蓋部では,すべての加熱条件においてMG-WのほうがMG-Pに比較して厚みの変化率が大きかった(p<0.01).臼歯部では,条件AにおいてMG-WのほうがMG-Pに比較して厚みの変化率が大きかった(p<0.01).
結論:本研究の結果,マウスガードシートの厚みは同じ加熱条件で成形を行ってもシート材の色によって異なることが明らかとなった.
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© 2009 社団法人日本補綴歯科学会
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