2018 年 10 巻 1 号 p. 91-94
症例の概要:患者は60歳の女性,歯の動揺と咬合時の疼痛と義歯不適合を主訴に来院した.診査の結果,咬合性外傷を伴う重度歯周炎と,臼歯部欠損による咀嚼障害と診断した.歯周治療とプロビジョナルレストレーションを用いたアンテリアガイダンスの再構築を行った.
考察:本症例のアンテリアガイダンスは,最終補綴物製作時に半調節性咬合器とカスタムインサイザルテーブルを用いて適切に再構成することができた.
結論:咬合再構成において長期的な機能維持を得るためには,アンテリアガイダンスの確立が重要であり,プロビジョナルレストレーションを用いてアンテリアガイダンスを検討し,最終補綴物を製作する方法は有効と考えられる.