症例の概要:51歳女性.咀嚼困難を主訴に受診.1カ月前,下顎左側第1大臼歯を抜歯し,次第に下顎位が不安定となった.画像検査で左側下顎頭に骨変形を認め,下顎運動検査にてタッピング運動の収束性の欠如が観察されたことから,変形性関節症による咀嚼困難と診断.下顎運動所見で,側方運動時に作業側下顎頭の1 mm以上の後方移動が確認されたため,本症例固有の下顎運動と調和した咬合面形態を付与した補綴装置の製作を行った.
考察:術後8年経過するが良好に経過している.これは,適切な咬合接触が得られていたためと考える.
結論:本症例固有の下顎運動と調和した咬合面形態を付与した補綴装置の製作を行い,良好な結果が得られた.