日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第126 回学術大会/臨床スキルアップセミナー
咬合違和感の診断と対処法
松香 芳三玉置 勝司葉山 莉香安陪 晋宮城 麻友堀川 恵理子成谷 美緒野田 千織大島 正充河野 文昭
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2018 年 10 巻 2 号 p. 129-133

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抄録

 咬合違和感を訴える患者に対して検査を実施しても問題が見つからず,対応に苦慮することは多い.歯科医師は患者を救いたいと希望し,患者の咬合状態に問題がなくても,咬合調整や咬合再構成などの不可逆的な治療を実施することもある.そのため,咬合違和感を訴える患者の病態について補綴歯科医が理解することは重要なことである.日本補綴歯科学会診療ガイドライン委員会が作成した咬合違和感症候群に関するポジションペーパーでは,狭義の咬合違和感の原因は精神疾患,あるいは末梢から中枢神経系における情報伝達・情報処理機構の可能性があると報告されている.今回は咬合違和感に関して概説し,先生方の今後の診療の一助にしていただきたい.

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© 2018 公益社団法人日本補綴歯科学会
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