日本補綴歯科学会誌
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◆企画:誌上ディベート『米国型 vs. スカンジナビア型』
補綴治療におけるスカンジナビアン アプローチ
弘岡 秀明
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2018 年 10 巻 2 号 p. 136-143

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抄録

 歯周治療においては,炎症をコントロールすることによって“歯周組織の改善と安定を図る”いわゆる 「スカンジナビアン アプローチ」が確立されている.

 感染除去後,歯牙支持組織の喪失のため動揺を伴う少数歯残存歯列になることがある.このような患者群の失われた咀嚼機能と審美性を回復し,残存する歯周組織を保護するためにスカンジナビアン アプローチの一手段である「歯周補綴」が用いられ,良好な結果が報告されている.

 ときに残った歯列だけでは残存する歯周組織を保護することが困難なケースでは,インプラントを応用すること(歯周インプラント補綴;Perio-Implant-Prosthesis; PIP)によってこれらの問題を解決することが可能になる.

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© 2018 公益社団法人日本補綴歯科学会
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