2018 年 10 巻 4 号 p. 290-295
歯科では長年にわたり咬合面に下顎運動を妨害しない形態を求めていたが,顎機能制御系や主機能部位などについての研究が進み,咬合面形態が変化すればそれに応じて顎運動も変化することが明らかとなった.これには咬合負荷に対する反射が関係していると考えられるが,このような考えを持つに至った経緯を簡潔に紹介するとともに,顎口腔系が円滑に機能できるために必要な咬合をどのように与えるべきかについて,アンテリアガイダンスが失われている場合の咬合参照面の求め方と非咀嚼側大臼歯に付与すべき咬合について考えてみた.