日本補綴歯科学会誌
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◆企画:誌上シンポジウム「新しい医療技術の展開」
非感染性疾患の概念を歯科に導入する歯槽骨密度評価
髙石 佳知藤田 拓男
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2021 年 13 巻 1 号 p. 34-41

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抄録

 歯槽骨は,骨粗鬆症や生活習慣病等の非感染性疾患による全身因子や,歯周病や過度なメカニカルストレスなどの局所因子により影響を受ける.しかし,これら歯槽骨の病態はこれまで簡便に診断することが難しく,放置されてきた.ボーンライトによる歯槽骨密度診断方法は,定量的診断ができ,歯槽骨減少症と歯槽骨硬化症を診断できる.今まで診断の難しかった全身の骨低下をきたす非感染性疾患による歯槽骨吸収,歯や補綴物のトラブル,薬剤関連性顎骨壊死(MRONJ)等の予兆をいち早く捉え,歯の延命に効果的で,安心・安全な歯科治療を可能にする.

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© 2021 公益社団法人日本補綴歯科学会
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