日本補綴歯科学会誌
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◆企画:誌上シンポジウム「デジタル技術は補綴歯科治療をどこまで変えるか?」
バーチャル咬合器の現状と未来
小川 匠井川 知子木原 琢也伊藤 崇弘重本 修伺
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2021 年 13 巻 1 号 p. 5-12

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抄録

 近年ではデジタル技術の発展により,さまざまなCAD/CAMシステムにおけるバーチャル咬合器が存在する.従来の咬合器は,本来補綴学において間接法による生体に調和した補綴装置の製作に必要不可欠なものであり,これまで多くの咬合器が実用化されてきた.本稿ではバーチャル咬合器を従来の咬合器の種類(平線咬合器,平均値咬合器,半調節性咬合器,全調節性咬合器)に当てはめることで,バーチャル咬合器の特徴とその可能性を探る.また,われわれが開発を進めている次世代バーチャル咬合器の構成(高精度三次元再構築画像,高精度顎運動測定器)とその有用性について述べる.

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© 2021 公益社団法人日本補綴歯科学会
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