日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
コーヌスクローネ義歯とブリッジで咬合回復および審美性の改善を図った症例
家持 剛
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2022 年 14 巻 1 号 p. 89-92

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抄録

症例の概要:患者は73歳女性.右下中切歯の動揺による咀嚼困難を主訴に来院した.義歯の適合不良,全顎的な水平性骨吸収,クラウン辺縁の二次齲蝕,下顎前歯部の叢生,咬合平面の乱れが認められた.矯正治療とプロビジョナルレストレーションによる咬合平面の修正を行ったうえで,上顎はコーヌスクローネ義歯,下顎は陶材焼付冠ブリッジを製作し,咬合再構成を行った.

考察:強固な二次固定効果が得られるコーヌスクローネ義歯により良好な義歯の維持・安定が得られた.

結論:矯正治療,ブリッジおよびコーヌスクローネ義歯を組み合わせて咬合再構成を行い,安定した予後を得ることができた.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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