2022 年 14 巻 4 号 p. 395-398
症例の概要:患者は67歳の女性.重度歯周炎を伴う多数の歯の動揺を主訴に来院した.重度歯周炎を伴う歯の抜歯は2回に分けて行い,義歯の増歯修理を行った.抜歯窩の治癒後,修理した義歯の形態を参考にして上下顎総義歯を製作した.
考察:複数の咀嚼機能評価で治療効果を確認しながら義歯の調整を行ったことが患者の満足に繋がった.
結論:多数の重度歯周炎を伴う歯を抜歯して局部床義歯から総義歯に移行する必要がある症例で,上下顎総義歯を製作する前に十分な形態修正と咬合調整を行った結果,新義歯で咀嚼機能を回復することができた.