2022 年 14 巻 4 号 p. 391-394
症例の概要:患者は74歳男性,下顎左側臼歯部の違和感を訴えて当院を受診した.主訴の原因は下顎左側第一大臼歯の破折であったが,患者はいわゆるパワータイプの患者で,咬合高径や咬合平面の問題を改善するため,インプラントを併用した全顎的固定性補綴治療を行った.
考察:支持要素が不足する症例に対して,インプラントを適用することで欠損部に固定性補綴装置を追加することが可能になり,また残存歯の負担を軽減することが可能となった.インプラントによる咬合支持要素の追加は,いわゆるパワータイプ患者における全顎的補綴治療において有効である.
結論:インプラントを用いた全顎的補綴治療によって咬合機能の回復と安定が得られた.