2024 年 16 巻 1 号 p. 67-70
症例の概要:62歳の女性.左上の歯の痛みを主訴に来院され,|4 を歯根破折のため抜歯した.|3 の歯根が遠心に強く傾斜していたため,|4 相当部を避け |567 相当部へインプラント体を埋入し,近心延長ブリッジ形態の金合金ハイブリッド型コンポジットレジン前装冠を装着した.
考察:|4 歯根破折の既往から過大な咬合力やパラファンクションの存在が疑われたため,最終上部構造の咬合面はメタルとし,摩耗やチッピングが生じにくいよう配慮した結果,長期的に安定した経過が得られたと考える.
結論:上顎片側遊離端欠損〔Ⅱ級〕症例に対するインプラント補綴は,確実な咬合支持の付与と咬合力に耐えうる素材の選択により,患者満足度の高い良好な結果が得られた.