2024 年 16 巻 2 号 p. 319-322
症例の概要:56歳男性.重度歯周疾患による残存歯の動揺に起因する咀嚼困難を主訴に来院した.歯周基本治療の後,治療用義歯,暫間義歯にて最終補綴装置の設計を検討し,支台装置にテレスコープクラウンを用いた部分床義歯にて補綴処置を行った.
考察:本症例では,テレスコープクラウンによる二次固定の獲得が咀嚼能力の向上に寄与し,治療後に高い患者満足度を得ることができた.また,支台歯へのプラークコントロールが容易となったことで,患者の口腔清掃に対するモチベーションが維持でき,かつ良好な結果につながったと考える.
結論:テレスコープクラウンによる補綴処置により咀嚼能力の向上が認められた.