日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
インターディシプリナリーアプローチにより審美障害・咀嚼障害を改善した一症例
田中 晋平
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2024 年 16 巻 2 号 p. 331-334

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抄録

症例の概要:患者は54歳女性.クラウン脱離および欠損に起因する咀嚼困難を主訴に来院した.欠損に対してインプラントによる補綴治療,クラウン脱離した部位には感染根管治療後にオールセラミッククラウンによる補綴治療,上顎前歯部に限局的矯正治療を行った後,ホワイトニングを行った.

考察:インプラントによる臼歯部の咬合支持域の確保と限局的矯正治療による前歯部被蓋関係の改善,ホワイトニング,歯冠補綴治療により機能的で審美的な口腔内状態を得ることができた.

結論:本症例では矯正歯科,補綴歯科および保存歯科の専門的な連携を伴う包括的歯科治療を行うことにより,良好な結果を得ることができた.

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© 2024 公益社団法人日本補綴歯科学会
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