日本補綴歯科学会誌
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◆企画:令和5年度 第4回専門医研修会 「ファイバーポストを使用したレジン支台築造の実際」
ファイバーポストを使用したレジン支台築造の臨床経過と接着
―ファイバーポストと築造窩洞の前処理―
吉田 圭一
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2024 年 16 巻 3 号 p. 360-369

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抄録

 ファイバーポストを使用したレジン支台築造はメタルポストコアと比較し,歯根破折が起こりにくいと言われているのが正しいかを文献的に検証するとともに,ファイバーポストと築造窩洞の適切な前処理法についても検討した.

 システマティックレビューやメタ解析において,ファイバーポストとメタルポストを使用した補綴装置の生存率と成功率は,ファイバーポストが有意に高い,あるいは両者に有意差がないと文献で異なっていた,また,歯根破折や二次齲蝕に関しても,ファイバーポストが有意に少ない,あるいは有意差がないと文献で異なっていた.

 ファイバーポストのシラン処理は無効で,噴射圧0.15 MPaのアルミナブラスティングはレジンのファイバーポストとの接着に有効であった.また,築造窩洞はリン酸と次亜塩素酸ナトリウム,抗酸化剤のスルフィン酸塩で処理後,1ステップセルフエッチングプライマー,あるいはボンドを使用するのが望ましい.

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