日本補綴歯科学会誌
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◆企画:令和5年度 第5回補綴歯科専門医研修会「全部床義歯の印象法と咬合調整を再考する」
症例に適した印象採得法の選択の重要性
松田 謙一
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2025 年 17 巻 1 号 p. 12-18

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抄録

 長い全部床義歯臨床の歴史の中で,印象採得法はさまざまな方法が考え出され,臨床応用されてきた.だが,そもそも印象採得法によって臨床結果に差が出るのかについては,いまだ十分なエビデンスは得られておらず,結局のところ術者の好みや所属によって選択されていると考えられる.しかしながら,一つの印象採得法だけで多様な症例を成功させることは困難であると感じることが多く,症例に応じて,正しい印象採得法を選択することが重要となると感じている.

 そこで本論文では,これまで紹介されてきた多くの印象採得法を整理し,その違いを解説するとともに,適応症例についても考察してみたい.

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