2025 年 17 巻 4 号 p. 239-246
本稿では,MI(Minimal Intervention)コンセプトの普及に伴い考案された,シングルリテーナーブリッジとエンドクラウンの有用性について既存の文献に基づき包括的に考察する.シングルリテーナーブリッジは,片側の歯のみを支台とするため歯質切削を最小限に抑え,従来の2リテーナー型より長期予後が良好であると示唆されている.一方で,エンドクラウンは,ポストを用いず髄室形態で保持を得る失活歯修復法で歯根への侵襲やエナメル質の切削量を軽減できる.両術式とも適切な症例選択,材料特性の理解,精緻な接着手技が成功の鍵であり,今後の補綴治療における標準的選択肢となることが期待される.