2026 年 18 巻 1 号 p. 45-48
症例の概要:患者は84歳の女性で上顎無歯顎,下顎は321|123残存の両側遊離端欠損である.主訴は義歯が合わず新製希望で来院した.下顎残存歯による突き上げ,上顎前歯部の顎堤吸収とフラビーガムを認め,コンビネーションシンドロームを呈していた.現義歯の調整後,義歯製作を行った.上顎前歯部と下顎臼歯部の顎堤吸収が進行しないよう,咬合平面の傾斜と咬合様式に配慮した.
考察:コンビネーションシンドロームの特性から,上顎前歯部や下顎臼歯部の顎堤吸収が進行しないよう,咬合平面の傾斜および咬合様式を考慮して治療計画を立案した.
結論:コンビネーションシンドロームの特性を理解したうえで義歯を製作したことで長期の維持安定が得られた.