2026 年 18 巻 2 号 p. 101-105
インプラントパーシャルデンチャー(implant removable partial denture: IRPD)は,従来の部分床義歯における支持性や安定性の問題を改善し得る治療法として注目されている.一方で,症例選択や治療戦略,インプラント埋入ポジションおよび補綴設計に関する明確な指針は十分に確立されていない.本稿では,IRPDを長期的に安定して機能させるためのポイントについて考察する.特に,IODへのソフトランディング,中間欠損化,既存インプラントを活用したリカバリー治療の三つの治療戦略を提示し,IRPDを可変的治療プロセスの一部として捉える視点の有用性を示した.