2026 年 18 巻 3 号 p. 319-322
症例の概要:患者は72歳の女性.審美不良と咀嚼困難を主訴に来院した.低位咬合と臼歯部欠損による審美障害および咀嚼障害と診断した.歯冠補綴装置と部分床義歯を用いて咬合挙上を伴う補綴歯科治療を行った.
考察:診断用ワックスアップを行い,プロビジョナルレストレーションで顎間関係を模索し,咬合と審美性に問題ないことを確認した.この形態を最終補綴装置に反映することで,咀嚼機能および審美性ともに患者の高い満足度が得られたと考える.
結論:低位咬合と臼歯部欠損による審美・咀嚼障害の症例に対して咬合挙上を伴う咬合再構成を行った結果,審美性と咀嚼機能の良好な回復を得ることができた.