抄録
症例の概要:患者は55歳の女性で,下顎右側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴に来院した.可撤性部分床義歯による機能回復が困難であったため,インプラントによる固定性補綴処置を行った.
考察:下顎片側遊離端欠損に対して,インプラントを応用した固定性補綴処置を行うことで主訴の改善が得られた.定期的に経過観察を行うことで患者のquality of life(QOL)も保たれ,上部構造装着後15年経過したが,インプラント体周囲の炎症や上部構造体の破折などは認められない.
結論:可撤性部分床義歯に違和感をもつ患者に対して,インプラントによる補綴処置は有用だった.