抄録
症例の概要:患者は56歳,男性.下顎左側大臼歯部欠損と上顎前歯部の動揺による咀嚼困難を主訴に2007年9月に来院した.|67部はインプラントを支台とした陶材焼付鋳造冠にて補綴治療を行った.また,(2)1|(1)(2)には陶材焼付鋳造冠でブリッジを装着することで連結固定を行った.術後3年以上経過したが,その間|7遠心部位に軽度チッピングが生じたため,形態修正と研磨にて対応した.
考察:チッピングの原因として前方運動時の咬合干渉,または,小さいメタルフレームによる垂直的なせん断応力によるもの等が考えられる.
結論:片側遊離端欠損症例に対し,インプラントを用いて咬合支持を再建することができた.