日本補綴歯科学会誌
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◆特集:今日から使える統計学講座:歯学統計チェックリスト
皮膚免疫機構を利用した金属アレルギー検査方法開発へのアプローチ
渡邉 恵
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2014 年 6 巻 1 号 p. 41-43

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抄録
 金属アレルギーは歯科治療を困難にする疾患のひとつである.特に補綴領域では,修復材料として日常的に金属を用いるため,金属アレルギー患者への対応が避けられない.
 我々は,これまでにニッケルアレルギー発症モデルマウスを開発し,分子細胞学的,病理学的なアプローチで病態解析を行い,ニッケルアレルギー発症部位の上皮下に存在する樹状細胞上で,MAPキナーゼ経路,特にMKK6/p38経路に活性化がみられることと,この経路の活性化を制御するとアレルギーの病態自体も制御できることを見出した.
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© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
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