日本補綴歯科学会誌
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◆特集:今日から使える統計学講座:歯学統計チェックリスト
間葉系幹細胞を用いてインプラント周囲における上皮封鎖性は改善出来るか?
熱田 生
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2014 年 6 巻 1 号 p. 44-46

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抄録
 歯科用チタンインプラントにおいて,歯肉貫通部での上皮封鎖は,細菌などの侵入を防ぐなどの働きから治療成功への重要な鍵と考えられている.しかし同部位における低封鎖性も報告されており,特に長期症例で生じるトラブルを防ぐためその改善が望まれている.一方近年になって,間葉系幹細胞はその高い増殖能と幅広い分化能から再生治療における細胞の供給源となる一方,炎症を調整する制御能から自己免疫疾患などの治療法として歯科領域でも注目されている.本研究ではこの幹細胞をインプラント周囲に応用し,上皮封鎖性の向上に有効かを明らかとする.
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© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
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