抄録
症例の概要:患者は23歳の女性.歯の先天性欠如による審美不良と咀嚼困難を主訴に来院した.上顎には左右側小臼歯と左側の第2大臼歯,下顎は左右側第2小臼歯と右側の側切歯に先天性欠如があり,金属床を用いた局部床義歯による補綴治療を行った.
考察:義歯の装着により審美性と咀嚼機能に患者の満足が得られ,17年間の長期にわたり良好な予後が得られていると考えられる.
結論:歯の先天性欠如による審美障害と咀嚼障害を,通法の金属床を用いた可撤性部分床義歯による補綴治療を行い,さらに定期的な検査と3回の人工歯置換による修理により長期間の良好な経過を得ることができた.