日本補綴歯科学会誌
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◆日本補綴歯科学会第122回学術大会/臨床リレーセッション2 「インプラントと天然歯の共存を考える補綴治療計画」
インプラントと天然歯の共存を考慮した咬合再構成
城戸 寛史
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2014 年 6 巻 2 号 p. 149-154

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抄録

 インプラントの長期経過症例が増えるにしたがって,いままで想定してこなかった新たな問題に遭遇することがある.インプラントを含む歯列で,天然歯が脱落,または抜歯となり,歯の欠損が拡大するケースでは,インプラント治療を行った際には想定していなかった様々な問題を含むことがある.
 本論文では,インプラントを含む歯列において,咬合の再構成が必要となった際のオプションとして,CAD/CAMによって製作する磁性アタッチメント用のアバットメントと多くのインプラントシステムで共通して使用可能な汎用性の高いアバットメントの臨床応用について紹介する.
 CAD/CAMによって製作される磁性アタッチメント用アバットメントや中間アバットメントはインプラントの種類や角度,天然歯のコンディション,天然歯とインプラントの混在歯列の補綴処置を単純化し,インプラントと天然歯の共存に有効な治療法である可能性がある.

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© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
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