日本補綴歯科学会誌
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◆シリーズ:補綴装置および歯の延命のために Part 3 -根尖部病変の診断・治療・予後-
根尖部病変の治療
吉川 剛正
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2014 年 6 巻 4 号 p. 368-373

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抄録
 根管治療を成功に導くために重要なことは感染のコントロールである.根管形成や根管洗浄などにより根管内の感染源をできるかぎり除去することが重要であるが,完全に感染源を除去することは困難である.したがって,最終的には根管充填により根管内に感染源を封じ込め,また,新たな感染が生じないように努めなければならない.根管治療で治癒しない症例には外科的歯内療法の適用となるが,Endodontic Microsurgeryを行うことで従来よりも予知性の高い処置が可能となった.また,根管治療の成功率を低下させる因子である穿孔に対しても,適切に封鎖することで良好な成績が得られるようになってきている.
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© 2014 社団法人日本補綴歯科学会
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