日本補綴歯科学会誌
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◆日本補綴歯科学会第123 回学術大会/臨床リレーセッション2 「サルコペニアの予防と改善に寄与する補綴歯科を目指して-多職種連携による高齢者の口腔機能,栄養,運動機能の改善-」
栄養改善を目標とした運動障害性咀嚼障害患者への取り組み
菊谷 武
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2015 年 7 巻 2 号 p. 102-105

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抄録

高齢者の咀嚼障害を考えたとき,咬合不全や咬合崩壊が原因となる場合の他に咀嚼器官の運動障害が原因となる場合がある.このような咀嚼障害の場合には,運動障害を改善するアプローチは欠かせない.一方,脳の器質的ダメージの程度によっては十分に回復が見込めない場合や,徐々に進行する疾患が原因とした場合には,機能の悪化は避けられない.栄養をアウトカムとする歯科医療はこのような患者にも適応可能で,新しい歯科のあり方が見えてくる.

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© 2015 社団法人日本補綴歯科学会
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