日本補綴歯科学会誌
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◆企画: 第124 回学術大会/シンポジウム1 「チェアサイドとベッドサイドをつなぐ睡眠時ブラキシズムの診断と治療」
睡眠医学は睡眠時ブラキシズムの診断・治療に必要か?
加藤 隆史原木 真吾辻阪 亮子東山 亮矢谷 博文
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2016 年 8 巻 2 号 p. 145-152

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抄録

 睡眠時ブラキシズムは歯科医療の中でも特に関心が高い睡眠関連疾患の一つである.睡眠時ブラキシズムの研究が進むにつれ,歯科医学的な常識だけでSBの診断や臨床の正当性を説明することができない様々な実態が明らかとなってきた.したがって,睡眠時ブラキシズムの診断や治療の新しい展開を切り開くためには,歯科臨床問題中心型の診断や治療だけでなく,病態生理学的な側面を勘案した医学的な診断・治療論理が求められると考えられる.本稿では,睡眠医学領域の視点を踏まえた診断の重要性を提案し概説する.

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© 2016 公益社団法人日本補綴歯科学会
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