日本補綴歯科学会誌
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◆企画:補綴歯科臨床研鑽会プロソ’14 /シンポジウム2「欠損部歯槽堤の保存,再建」
エビデンスに基づいた欠損部顎堤の保存・再建のストラテジー
正木 千尋
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2016 年 8 巻 3 号 p. 253-258

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抄録

 前歯部のインプラント治療を行う場合,ソケットプリザベーションやインプラントの即時・早期埋入などの術式を選択することが推奨されているが,抜歯後の顎堤変化は個人差が大きく,その有効性についてはいまだ不明な点が多い.また,審美的補綴治療を実現するためには,硬組織や軟組織の再建が必要となることが多いものの,どの症例にどのような術式を選択すべきか,またどのような材料を選択すべきかなど,基準が明確でないのが現状である.本稿では,それぞれの術式が有効なものなのかを考察するとともに,適応基準などについてエビデンスを紐解きながら考えてみたい.

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© 2016 公益社団法人日本補綴歯科学会
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