日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
◆企画:補綴歯科臨床研鑽会プロソ’14 /シンポジウム2「欠損部歯槽堤の保存,再建」
修復治療のための歯槽堤増大
山崎 章弘
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 8 巻 3 号 p. 267-274

詳細
抄録

 審美領域にブリッジワークを行うことは頻繁にある.しかしポンティック部分の処理がうまくいかず,審美的でなかったり清掃性が悪かったりする修復治療も多く目にする.その原因のほとんどは,欠損部歯槽堤の吸収に対しての処置が施されず,顎堤の形態に追随した形態をポンティックに与えたためと考えられる.抜歯後に歯槽堤の吸収をできるだけ抑制するような処置を行ったり,吸収した歯槽堤を増大するような外科処置を行うことで審美的で患者の満足度の高い治療が可能になる.今回はオベイト・ポンティックを前提としたティッシュ・マネージメントの方法を様々なケースで考察した.

著者関連情報
© 2016 公益社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top