2016 年 8 巻 4 号 p. 438-441
症例の概要:患者は54歳の女性で,クロスアーチブリッジの支台歯である 3 | 3 の咬合痛を主訴に来院した.支台歯の喪失に伴い固定性から可撤性の補綴装置へ改変する患者に対して,テレスコープ義歯による補綴治療を行った.
考察:固定性から可撤性へ補綴装置を改変する際,口蓋に大連結子が設定されることで,患者の心理的不快感の増加が懸念された.しかし,テレスコープ義歯を選択したことで口蓋に大連結子が設定されない可撤性補綴装置となり,患者の心理的不快感は改善した.
結論:支台歯の喪失に伴い固定性から可撤性の補綴装置へ改変する患者に対して,テレスコープ義歯による補綴治療は患者の口腔関連QOLの心理的不快感の改善に寄与した.