2017 年 9 巻 4 号 p. 291-296
補綴装置を生体内で長期間良好に機能させるためには,機能時に加わる力とそれにより惹起される生物学的な応答,すなわちバイオメカニクス-メカノバイオロジーシークエンスから補綴装置の生体適合性を考察し,臨床にフィードバックすることが重要である.近年,歯科補綴装置が関わる「力と生体反応」に関し,CTや核医学的分子イメージングによる臨床アウトカム評価ならびに個体差を反映した in Silico シミュレーション研究により包括的な解析がなされている.本稿では,これらをレビューし,特にパーシャルデンチャーの義歯床下顎骨のメカノバイオロジカル反応について検証し,さらにその将来的な臨床展開について考察する.