日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成14年度日本調理科学会大会
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ダッタンそば粉添加が食パンの性状及び食味に及ぼす影響
中里 トシ子松本 憲一尾田 文芽川瀬 真貴子
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p. 94

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抄録

ダッタンそば粉を添加した食パンを試作し、そば粉とショートニング(以下あぶらという)量の違いが、食味や性状に及ぼす影響について検討した。試料の配合は粉(強力粉とダッタンそば粉)100gに対し、あぶら4g、スキムミルク2g、砂糖6g、塩1.6g、ドライイースト1g、水76mlとし、粉のそば粉割合は0, 20, 30%とした。また、あぶら量を10g、16gとした試料も試作した。生地の調製及び焙焼後、比容積、水分量、色調、破断応力、ルチン量を測定し、官能検査を行った。また、パン生地の膨化率とグルテン量を測定した。生地の膨化率はあぶら4%でそば粉30%の試料が低く、比容積はそば粉30%が小さくあぶら量による差はなかった。破断応力はそば粉の増加に伴い低くなった。官能検査ではあぶら16%の試料が好まれた。

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© 2002日本調理科学会
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