日本調理科学会大会研究発表要旨集
創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
セッションID: 1A-a1
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口頭発表
日本の食べ物に対する韓国大学生の認知度および嗜好度について
(1)お菓子
*李  温九長島 万弓片岡 あゆみ章 貞玉柳 和庭湯川 夏子
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抄録


【目的】
 世界的に健康への関心が高まっている中、長寿国である日本の食生活に対する関心が高まっており、欧米では野菜を中心とした日本型食生活が最も好ましいとされている。我々は、近年、日本の文化に対する関心度が高くなっている韓国に着目し、若者を対象にして、日本の食べ物(食べ物、お菓子、飲み物)に対する関心や認知度および嗜好度について調査をおこなった。今回は、第1報として“お菓子”の結果について報告する。
【方法】
 2006年10月から12月にかけて、韓国ソウル市居住男女大学生(男:50名、女:188名)を対象にアンケート調査を行った。調査項目は、日本の食べ物に対する関心、日本のお菓子を食した経験、およびそのお菓子の種類である。また、お菓子のイメージと嗜好度についてもあわせて調査を行った。統計処理はSPSS15.0を用いて行った。
【結果】
 韓国大学生の日本の食べ物に対する関心は高かった。日本のお菓子を食した経験のある割合も高い値を示した。食べた経験のあるお菓子は、せんべい、ようかん、大福もち、カステラ、モナカがあげられた。生活の中でお菓子を食する場面については、自分で購入して食べる場合よりも、頂き物として食すると答える場合が多く見られた。イメージ調査の結果、日本のお菓子は、「高級感」があり、「女性的」で、「めずらしい」、「量が少ない」というイメージでとらえられていた。また今回の結果では、お菓子に対する嗜好度は高い傾向がみられた。今後、日本の大学生を対象に調査を行い、日韓比較の検討を行う予定である。

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