日本調理科学会大会研究発表要旨集
創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
セッションID: P-57
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ポスターセッション
北海道産小果実に関する調査と活用方法の検討
*坂本 恵石澤 恵美子
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抄録


【目的】
 北海道で栽培されているハスカップとアロニアは健康効果が期待される小果実である。そこで、認知度と嗜好性、活用状況をアンケート調査により明らかにし、新規活用方法を検討することを目的とした。
【方法】
 アンケート調査の対象者は札幌市周辺(道央地区)に居住する96名(学生52名、その他44名)であり、調査時期は2006年8月から9月である。内容は認知度、嗜好性、活用の現状についてである。活用方法についてはアロニアについて検討した。
【結果】
 認知度については、「知っている」がハスカップ92%に対しアロニアは4%であった。嗜好性は「好き」「普通」がハスカップ93%であり認知度、嗜好性共に高い結果が得られた。活用の現状は、ハスカップはジャム、ジュース、ゼリーが多く、アロニアは、ジャム、ジュースであった。活用方法の検討は認知度が低いアロニアについて実施した。アロニアの生果実は渋みが強いため、ジュース、ペーストに砂糖の添加量を変えた試料を3種類作成し嗜好調査を行った。添加量が多いものが好まれる傾向にあった。また、アロニアの生果実をピューレ状やジャムに加工したものでパン、洋菓子を作成し嗜好調査を実施した。加熱による色の変化はあるが、概ね嗜好性は高く活用の可能性が示唆された。

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© 2007日本調理科学会
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