日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成23年度日本調理科学会大会
セッションID: D1a-15
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ポスター発表
女子大生の豆類に対する嗜好性と意識について
*上中 登紀子花? 憲子
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キーワード: 豆類, 嗜好性, アンケート
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抄録
【〈B〉目的〈/B〉】豆類はでんぷん、たんぱく質、食物繊維、無機質、ビタミン類を豊富に含み、古くから副食として利用されている食材である。しかし、豆類の消費量は、食生活の多様化や嗜好の変化などにより減少している。そこで、女子大生を対象に、豆類の摂取状況や豆に対する意識を把握するために、アンケートを実施した。〈BR〉【〈B〉方法〈/B〉】2010年9月~10月、武庫川女子大学食物栄養学科・同短期大学部食生活学科1年生を対象に、留め置き法による豆類に関するアンケート調査を行った。対象にした豆は完熟の豆で、粒形をとどめていない豆腐やきな粉などの加工品は対象外とした。調査内容は、豆の嗜好性、摂取頻度、調理方法、認知度などである。〈BR〉【〈B〉結果〈/B〉】有効回答数は155部であった。豆の嗜好性については、好きな人は45.2%、嫌いな人は9.6%だった。摂取頻度は、82.0%の人が週1回以上摂取しており、豆が好きな人ほど摂取する豆の種類が多く、嗜好による違いがみられた。大豆、落花生、小豆、そら豆、えんどう豆、金時豆の認知度は90%以上あったが、摂取頻度に関しては、大豆(72.9%)、小豆(80.0%)が高く、そら豆(27.1%)、金時豆(29.7%)は低く、認知度と摂取頻度は必ずしも比例しなかった。摂取する豆料理は煮物が最も多くて83.2%、次いで納豆(63.2%)、和菓子(42.6%)であった。家庭で作る豆料理で最も頻度が高いのも煮物(74.2%)で、次いでご飯類(25.2%)、スープ(15.5%)などの調理法であった。豆に関する知識について、82.6%の人が「豆にはたんぱく質が多い」と認識しており、豆といえば大豆をイメージする人が多いことが分かった。
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