日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成26年度(一社)日本調理科学会大会
セッションID: 1P-47
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ポスター発表
子どもの食生活実態調査(その2)
保育所・幼稚園児の調査より
*阿部 優子齋藤 理沙石村 由美子
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キーワード: 子ども, 食生活, 実態調査
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抄録
【目的】幼稚園児・小学生を対象に食生活調査を行い,子どもを取りまく実態の側面を明らかにして,食育の内容に役立てると共に,より良い食生活のあり方を探ることを目的とした。前報「その1」では,保育所及び幼稚園に通園する園児の食事の摂取状況や食事に伴う生活環境の実態等の調査結果について報告した。本報告では,間食の摂取状況や外食の利用状況について,また,食事中の様子等についての調査結果を報告する。
【方法】平成24年11月から平成25年1月にかけて,郡山市内の保育所5か所,幼稚園2か所,小学校3か所へアンケート用紙を配布し留置き法により調査を実施した。今回は保育所及び幼稚園に通園する年少・年長児321名を取り上げ,間食の摂取状況や外食の利用状況,食事中の様子等についての調査結果を集計し,分析を行った。
【結果】集計の結果,95%以上の高い割合で間食を与えており,与える理由としては「子どもが欲しがるため」との回答が,年少・年長児とも50%以上の高い割合であった。与え方として年少児で最も高い回答は「分量・時間を決めて与える」が48%であったのに対して,年長児は40%で第2位。一方年長児で最も高い回答は「欲しい時に分量を決めて与える」が41%であったのに対して,年少児は35%で第2位という結果であった。年少児には間食の摂取時間を守らせたいといった思いが見受けられた。既製食品の利用状況では,「時々利用する」との回答が約80%と最も多く,次いで「よく利用する」との回答が約15%と年少・年長児とも同率であった。その理由として,「調理の時間がない」との回答が約70%と高く,調理時間短縮のための手段として利用している傾向が見られた。
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