日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成28年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: 2P-52
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ポスター発表
栄養士養成課程学生による広島県の地産地消PR活動
えびす茶と広島菜漬のレシピ開発
*村田 美穂子
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抄録
【目的】広島県における特産品は牡蠣や瀬戸内レモンがよく知られている。しかしながら,特産品の中でえびす茶(はぶ草茶)と広島菜漬は,若年者はあまり口にしていない。そこで,栄養士養成施設の有志学生が若年者でも興味を持ち,口にする機会を増やしたいと考え,これらを用いたレシピ開発に取り組み,地産地消のPR活動を行ったので報告する。
【方法】活動した学生は5名であった。まず,えびす茶と広島菜漬を使ったPR用レシピを各2品考案した。次に,平成27年9月に広島県安芸高田市向原町のえびす茶農家及びえびす茶の加工場において農業体験を行った。11月には広島市安佐南区川内の広島菜の生産農家及び広島菜漬センターにおいて,農業体験及びセンター内での加工作業体験を行った。体験活動後は,地産地消PR活動に使用するパンフレットを作成した。11月から12月には,大学祭や大学の学生食堂でのレシピ提供や試食,地元のJA農産物直売所での地産地消PR活動を実施した。PR活動の際には,開発したレシピの試食や作成したパンフレットの配布,試食者対象の食材の認知についてのアンケート調査を実施した。
【結果】PR活動のためのレシピ開発として,えびす茶はパウンドケーキとプリン,広島菜漬を用いた餃子と春巻きを考案した。農業体験を経て,食材のPR用パンフレットを作成した後,大学の学生食堂や直売所で試食やPR活動を実施した。試食時のアンケートの結果,えびす茶(はぶ草茶)は認知していた人は半数もいなかったが,広島菜漬は多くの人が知っていた。食材の作りやすいレシピを紹介してPR活動をしたことにより,若年層や地元住民に食材に興味や関心をもたせることができた。また,栄養士養成課程の学生がこの活動を通して,地産地消を学習する良い機会となった。
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